プロローグ

霞谷高校…都立でやや学力が上な高校である…
時間は現在、7時45分を回ったところであった
…ここ、2年6組の教室、時間になれば進級したての生徒達がにぎわっているであろうこの教室に1人机にうつ伏せになり、静かに寝息を立てている青年が一人…
窓の外からは校庭部活の練習の声がし、反対に廊下からは人の声すら聞き取れない
静かな教室で静かに寝ている青年を…


「おはよう、直哉」と声をかけながら鞄を机に置く青年
その青年はかなりととのった顔立ちに眼鏡をかけており、席に座るなり蒼い髪の寝癖を直す
「起きてるか?」
眼鏡の青年は寝ている青年の肩を揺らす
すると、寝ていた青年はかなり眠そうな顔で眼鏡の青年のほうを向き
「お、おはよう…和希」


寝ていた青年は東城直哉、眼鏡の青年は植木和希…2人はここ、霞谷高校に通う極普通の高校生であった…そう、この運命の日、までは…


「お前はいつも早いな」
和希は机の上に教科書やノートを並べせっせと書き写しながら聞いた
「…まぁ、いろいろとな…」
そんな和希を直哉は眠たそうな目で見る
かなり対照的な2人だが中学生からの付き合いとなるといやがおうでも友達になっているものだ
この2人もそんな感じだった
時計が7時55分を切った頃、教室のスライド式の扉が勢いよく開き「ガァーン!」と言う音が回りに響き渡る
「おっはよぉー!」
女子特有の甲高い声が2人の耳に響く
「お、おはよう…あず」
「おはよう遠山…なぁもう少し静かに入って来れないのか?」
あずと呼ばれた少女…遠山梓はまんべんの笑みで「無理!」と元気よく答える
「そ、そいつは困るな、そんな開け方を続けられたらこちらの心臓が持たない」
和希はあくまで冷徹に鋭く言うが、梓はお構いなしに「じゃあ私より遅く着たら?」などと冗談ぽく…いや、彼女のことだから冗談ではないのかと直哉は思う
「それよりさ…黒板の字、気にならない?」
「ん…黒板?」
3人は黒板にチョークで書かれたものをマジマジと見つめた
「なんだろうな?」
和希はよく見るために眼鏡を動かす
黒板に書かれたものは白い2重丸の中に六亡星がかかれその中に細かい呪文の様な物が書かれているようだった
「ん…」
「どうした…」
和希はそれを食いつくように見ている直哉が手を伸ばしそれに触ろうとしたので聞いてみるが反応はなく
そして、直哉がそれに触った瞬間…


あたりは白い光に包まれ2人はその光に飲み込まれた
そう、そしてこれが全ての世界を巻き込む戦いの始まりでもあった

  • 最終更新:2010-07-10 00:02:00

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