四話(レイ)

「アザゼル?」
黒き漆黒の翼を携えた青年のような天使……ルシファー……
ルシファーは目の前に立つ男に何か問うように聞く
「分かっているルシファー……クラウド(鋼)はすでに…そしてアイン(闇)ルーチェ(血)はすぐにでも……」
男…アザゼルは、黒く光る剣を取り出し、空に六亡星を描く
「…べリアルにも伝えておけ……ほどほどにな…と」
「分かった」
ルシファー、アザゼル…ともに口元に笑みを浮かべ、アザゼルは姿を消した…
「さぁ!愚かなる人間どもよ!」



…あれから、3日が過ぎた…
直哉は2人にこの世界の歴史、魔力、武器、属性戦争などなど…のことを学んだ…
「分かったか…少年?」
「ええ…まあ…」
直哉は似合わないメガネをかけたクラウドに凝視され困っていた……
なにせ、この3日、同じことを言われて未だにできないことが……


『我ここに契約する……我が魔力…血を受けて召喚されよ、使い魔!』


「……」
「かの、英雄『ビーズギルガス』は言ったわ…『無駄だと分かっていても挑戦せよ』…と」
フランソワはつまらなそうな目でこちらを見てあくびをしながら言う
「どういう意味ですか?」
「まぁ、あんたじゃ無理ってことね」
「なにをー!……ヘル・サンダー!」
直哉は両手を前に突き出す、黄色い魔方陣が現れ、電撃が飛び出す
「甘いわよ!……ヘル・フリード!」
同じように赤い魔法陣が現れ、炎が噴き出す
2種の魔法がぶつかる瞬間―――
直哉が使い魔を召喚しようとした魔法陣が激しく光りだす
「なにが…起こって……」



―――光が消え、全員が眼を開ける―――そこには―――
―――金髪の可憐な少女が立っていた―――
「貴方が…私の…マスター…?」
金髪の少女は、直哉に近づき、自分の持っている剣を差し出す
「私と契約を交わした、貴方をマスターと認めます…剣を…」
直哉は訳の分かるぬまま、剣を受け取った……そして、ついさっきまでクラウドに教わったことを思い出す
「我は、汝を使い魔と認め…ここに契約する」
直哉は受け取った剣を鞘から抜き、彼女の左肩に乗せる
「承知しました…」
彼女は、直哉が出した剣を受け取り、腰にさした
「私の名は、マリルーチェ…マスター、お名前は?」
「あー、直哉…東城直哉……」
ルーチェは少し不思議な顔をしたがすぐにキリっとした表情に戻り
「なおや…いいお名前ですね、マスター」
「そう…かな…」
「はい」
「…ありがとうマリルーチェさん」
「……」
ルーチェはさらに不思議な顔をする
「マスター、私はマスターの使い魔です、さん付けで呼ばれるなど…」
「…あ、あ、そうか…」
「マスター、貴方の望みは何ですか?」
「……(ねぇ、クラウドさん、望って?)」
直哉はヘルプを求め、クラウドにアイコンタクト
「(まぁ、やって欲しい事みたいな物だな…僕の場合は、私の助手みたいなことを頼まれたがな…少年はどうする?)」
「じゃあ、僕と友達になってくれないか?」
「……」
ルーチェは驚いたように咳ばらいをする
「…それが、貴方の望みですか?」
「そうだけど…」
「承知しました…それがマスターである、あなたの望みならば…では、私は何をすれば?」
「…何をって・・・友達を知らないの?」
ルーチェはすました顔で「ええ」と言う、直哉は眼を丸くした
「じゃあ、まず―――」直哉が話し始めたとたんに「あー!思い出した!」とフランソワは叫んだ
「こ、この人…139回属性戦争時の英雄……マリルーチェ・ヴィーデ・シャーリア…」
「…はい、いかにも…私は昔、その名で呼ばれたことがあります」
フランソワとクラウドは驚いたように、直哉の顔を見る
「な、なに…」
直哉は退けものに2人はひそひそと話し始める
「…マスター、彼らは?」
「…うーん、そのマスターって言うのやめよう…直哉でいいよ、直哉で」
「では、改めて…直哉…彼らは?」
「えーと、この女の子はフランソワでこっちの人はクラウドさん」
「よろしく」
「よろしく、英雄」
2人は同時に手を差し出した
「こちらこそ…英雄と言うのは…少しやめてもらいたい…私は呼ばれるにふさわしくないからな…」
「どう言うことだ?」
「いや…いまは…語る気分では…」
『………』


4人は重い空気の中でしばらく沈黙した後、自由な時間をもらった
次回はそのことを…


  • 最終更新:2010-07-10 00:04:06

このWIKIを編集するにはパスワード入力が必要です

認証パスワード